ゼオスキンとリビジョンは併用できないの?気をつけるべきアイテムは?皮膚科医が解説します
「ゼオスキンとリビジョンって、併用していいの?」
…といった質問をよく受けます。
今回はリビジョンスキンケアの特徴と、併用アイテムの注意点について説明します。
1.リビジョンってどんなスキンケア?
リビジョンスキンケアは古くからペプチドの研究に力を入れてきたアメリカの老舗スキンケアブランド。このブランドの特徴は研究データが非常に多いところ。日本でいえば資生堂のような存在で、肌に対する基礎研究やスキンケアの成分、効果に対する造詣が非常に深い企業なのです。
また、選りすぐりのペプチドをベースに高濃度のビタミンCやレチノールを配合したラインナップも特徴の一つ。肌にとって理想的な環境を作るために、ペプチドだけにこだわることなく、必要な成分を正しく選別・配合しているという柔軟性が何十年と続く人気の秘訣です。
2.リビジョンと併用を注意すべきアイテム
ヒトの肌は通常pHが4.5~6.0程度の弱酸性に保たれています。このpHが揺らいでしまうと雑菌がつきやすい環境となり、肌荒れの原因になります。
リビジョンシリーズはこの理想的なpHを守り常に肌を弱酸性に保つ設計となっているのです。また、適切なpHを保つことで各成分における肌への浸透率を高め、効果を十二分に発揮させる狙いもあります。
→よって、pHを崩してしまうアイテムには要注意!!😠
3.特に併用を注意すべきアイテム
①アルカリ性の製品
②酸性の強い(pHの低い)製品
①アルカリ性のスキンケアはほとんどないので、注意すべきは②酸の強いアイテムとなります。これはピーリング成分が配合されているものに多く、ゼオスキンなら特にバランサートナー・ミラミン・ミラミックスとなります。
一部洗顔にもピーリング成分は配合されていますが、同時に塗るわけではないので、特に問題となりません。むしろピーリングをしたいのであれば、洗顔の段階で済ませてしまう...というのが合理的です👩⚕️
しかし、「リビジョンの新しいスキンケアを試したいけど、まだバランサートナーが残っている...」なんてタイミングがあわないこともあるかと思います。このような時は、朝晩で使用するタイミングを分けるのがおすすめ!
バランサートナーは朝だけ使用して、夜はリビジョンを使う...など、タイミングを分ければ特に問題ないので、上手に使い分けましょう。
それでは、今度はリビジョンのアイテムごとに『バランサートナー・ミラミン・ミラミックスと併用しても大丈夫かどうか』を見ていきたいと思います。
★Cコレクティングコンプレックス
高濃度ビタミンCが30%配合された美容クリーム。ビタミンCがしみ・くすみをケアしつつ、肌のハリや艶、透明感を出すように働きかけます。
ペプチドがメインではありませんが、グリコール酸などのピーリング成分がpHを下げることで浸透率が高まり、ビタミンCが持つ刺激性が強く出てしまう可能性があります。これはビタミンCが高濃度故におこる反応だと考えられていて、肌に異変が出なければ過度に心配する必要はありません。
★Revox-7、Revox Skin Smoothing Serum
塗るボトックスと呼ばれるペプチドをこれでもかと盛り込んだアイテム。表情筋を止めてしまわない程度に皮膚の緊張を取ってくれるスキンケアで、保湿やコラーゲンの産生を促進させる抗しわ化粧品とはまったく異なるアプローチをとっています。通常のスキンケアに取り入れることでより高い効果が期待できます。
★DEJフェイス・ナイトフェイスクリーム、ネクティファーム
複数のペプチドをベースに設計。フェイスクリームには更に複数の抗酸化成分を、ナイトフェイスクリームにはレチノールが0.25%配合されています。
ネクティファームは首・デコルテケアに特化したペプチドを採用。年齢が出やすい部分が気になる方には、ぜひ一度試していただきたいアイテムです。
これら5つのアイテムは、リビジョンが最も得意とする美肌ペプチドがメインとなっています。効果をしっかり発揮するための至適pHが存在するため(数値はメーカー非公開)pHをくずしてしまう製品との併用はできるだけ控えましょう。
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